日本では以前からポゼッションか守ってカウンターかというプレースタイルの議論がある。だがこれはどちらかという話ではなく、対戦相手、状況に合わせて両方できて使い分けられなければならないものだ。スペインやブラジル相手にポゼッションで張り合ってもナンセンスなのは誰にでもわかるだろう。またサッカーはポゼッションを競うゲームではない。それをクロアチアは教えてくれている。
クロアチアは格上には守り、格下には攻めて勝つ。今大会、日本は格上に守って勝つ事はそれなりにできた。ただ格下に攻めて勝つ事ができなかった。これは特にアジアでの試合で問題になる。勝つべき相手に手こずったり、勝ち切れなくて自ら状況を悪くしてしまう事がよくある。むしろこの課題を克服する事が日本をより強いチームにするように思う。
強豪国、伝統国と呼ばれるチームには勝っても負けても変わらぬスタイルがある。今回、森保監督が続投してドイツ、スペインに勝ったスタイルをベースに先の課題に取り組んでいくとしたら、そこに日本のスタイルができるのかもしれない。
とはいえ、ワールドカップはこれからがおもしろい。準々決勝、準決勝がエキサイティングなのだ。ここからは純粋に素晴らしいサッカーを楽しみたい。
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