2014年04月30日

3.11 その8

*この記事は東日本大震災当時の様子を書いた
 一連の記事の続きです。

さて、まだ俺にはやるべき事がある。それは動かなく
なったiPhoneを直す事だ。女性を送った帰り、通り道
にあったソフバンショップへと乗り込んだ。

店内に入ると一つ席が空いているのが見えたので、
そこに一直線に向かい、座るなり、こう言った。
「iPhone動かねえんだよ、この大変な時に!」
するとちょっと自信ありげな若めの男性店員が冷静に
「iPhone見せていただけますか?」
俺は「見ても動かねえもんは動かねえんだよ」と言い
つつ店員にiPhoneを渡した。
すると店員はiPhoneのボタンをいくつか押した。
するとiPhoneの液晶にリンゴマークが出て来た!

あれ?
なにしたの?

店員がいじくるとさっさとiPhoneは再起動して立ち上
がってしまった。

「なんだよそれ?なにした?」と動揺を隠しつつ店員
に聞いた。店員曰く「公開はしてませんが、ホームボ
タンを押しつつ電源ボタンを長押しすると強制再起動
になるんです」

え?
そうなの?

最初の勢いを失った俺は軽く礼を言った後
「その方法はマニュアルにあんの?」
と聞くと店員が
「いえ、マニュアルには載ってません」
と答えたので
「マニュアルに載せとけよ!」
と力なく捨て台詞を吐いて店を出た。

iPhoneも直り、いくつかの安否確認メールが届いて
た事を知り、返信するとともに、また他に気になる人
にメールを送って安否を確認した。

それから、翌日のバンド練習のために予約していた
リハーサルスタジオに、予約キャンセルの電話をし
た。
するとスタジオの店長も「PCひっくり返ったり、スタ
ジオの中も大変なんで、今日明日休みますんで
キャンセル料とか発生しませんので、大丈夫です」
との事で、無事キャンセルできた。

やる事を終え、もう一度自宅に帰った。11時前だった
と思う。家にはほとんど地震の影響はなかった。
食器やテレビも壊れず、多少のものが落ちた程度
だった。着替えた後、奥さんの地震時の状況を聞い
たり、こちらの経過を伝えたりして、軽く食事をし
た。

やっとテレビ見て、津波の被害など震災全体の状況を
知り始めた。と同時に福島の原発が危機的な状況だ
という事もわかって来た。そして午後、福島第一原子
力発電所の一号機でなにか爆発する映像が映し出
された。

この時、震災は原発事故災害へと変わった。
posted by 浅谷龍彦 at 16:29| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(ぼやき) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック