2012年01月31日

自然状態(1)

ホッブズが生きた16、17世紀のヨーロッパでは、国家は絶対
王政と呼ばれる中央集権的な体制をとっており、国王の支配と
王権を正当化するイデオロギーとして王権神授説が唱えられて
いた。「王が、神の地上での代理人として国を支配する王権を
神から授かった。」と主張するのが王権神授説だ。
この王権神授説に対して、ホッブズは国家支配の正当性、根拠
と権威を人から導き出そうと試みる。それが彼の主著『リヴィ
アサン』である。

『リヴィアサン』は、人間の分析から始まり、国家(コモン−
ウェルス)、キリスト教的国家、暗黒王国の分析へと進む。
前半は、人の本性と人による国家生成を分析する、後に社会契
約説と呼ばれる国家論であり、後半は、神からの力を主張する
王権神授説による国家論と、国家とは別に存在するもうひとつ
の権力である教会の支配を分析、批判する構成となっている。

ホッブズは『リヴィアサン』で、権力が人に由来するとは何か、
あるいは神に由来する権力とは何かを考える。そこでまず国家
の生成を人の本性から導き出すために「自然状態」という国家
以前の人々の状態を想定する。
ラベル:自然状態
posted by 浅谷龍彦 at 23:34| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | State of Nature | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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