2006年09月20日

カート・コバーンとジェームズ・コバーン(後)

90年代、コンスタントに聞いていたのは坂本龍一とU2ぐらいで、あとはひたすら
時代をさかのぼり、70年代、60年代、50年代→20年代。R&B、カントリー、
フォーク、ブルーズ、ジャズ(少しだけ)へと沈んで行った。
U2を除いて90年代にいいと思った曲は、ロックではニルバーナの"Smells ..."と
プライマル・スクリーム(この名前もいまいち)の"Rocks"だけだったといっても
いい。あとはみんな古い曲ばかり。

それで3,4年前だと思うが、たまたま暇つぶしに奥さんとカラオケに行った時、
何曲か歌って(ほとんど洋楽)、歌いたい曲がなくなった時に"Smells ..."を
見つけた。なんとなく歌えそうな気がしたんで試しに歌ってみると、まあそこ
そこ歌えた。それを見ていた奥さんも"Smells ..."の事が前から気になってた
らしく、「その曲だれのだっけ?」などと反応してきた。その後自分でも歌い
たくなったようで、歌詞をネットで探したりし始めた。
そしてそして...
しばらくすると「このボーカル可愛くない?カートって顔整ってるでしょ!」と
いいながら画像を集めてプリントアウトしだし、そこからどんどん加速、ニルバーナ
情報をかき集め始めた。それで正式リリースだけでなくブートもいくつか買い、
特集してる音楽雑誌も買い、できたネッ友とのオフ会に参加するようになり、
すっかりニルバーナにはまってしまった。ちょうどベストアルバムが出た頃だ。
家では一日中ニルバーナが鳴っていた。
(ちなみに以前はデビッド・ボウイ ファン)

さすがにそうなるとこっちも聞いてるうちに耳が慣れ、細かい所が見えるように
なってくる。前にはピンとこなかった"Come as you are"もいい曲なのがわかっ
てきた。その他にも『BLEACH』の"Love Buzz"(カバーだが)や『N UTERO』
の"Pennyroyal Tea"など聞けるようになった。

そして『MTV Unplugged in New York』でとうとう俺の守備範囲に入って来た。
アコースティックで演奏されるオリジナル曲はフォークそのもので、より曲の良
さが浮き彫りになるアレンジのように聞こえた。それにもまして印象に残ったの
が、デビッド・ボウイの"The Man Who Sold the World"とレッドベリーの
"Where Did You Sleep Last Night"の2つのカバー曲だ。ともにニルバーナの
パンク+メタルなサウンドからは想像もできない選曲であり、音楽的なバックグ
ラウンドの広さを感じさせた。後で知ったが"Love Buzz"もショッキング・ブルー
のカバーなわけで、その選曲の幅広さは訳がわからない。(笑)
これはニルバーナというよりカート・コバーンのセンスなんだろうが。

奥さんがかき集めて来た音源の中にはベルベット・アンダーグラウンドの
"Here She Comes Now"やドア−ズの"The End"の1フレーズなどもあった。
まあこれはあり得る選曲である。と同時に自分が聞いて来たものとの重なりぐ
あいがより鮮明になってきて、ニルバーナ(カート・コバーン)に対する親近
感が湧いてきた。
posted by 浅谷龍彦 at 00:15| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 随筆(ロック) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ミュージックマガジンの数ヶ月前のニルバーナ特集は読みましたか?

もしまだでしたら、お貸ししますよ。
Posted by asawa at 2006年09月20日 16:43
まいど、ありがとうございます。
ミュージックマガジン、どんな内容だったっすか?
特集タイトル「ニルヴァーナ−悲劇のカリスマ」を
見て手を出しませんでした。

すでに3冊ぐらいの雑誌(特集)や日記や遺書も手元にあります。
全て奥さんのものですが。(笑)

どの音楽雑誌も年1,2回ニルヴァーナ特集出しますよね。
Posted by 浅谷龍彦 at 2006年09月21日 01:14
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック