どんな映画だったかは覚えてないが、TV放映で見て印象に残っていた。
何度か脇役で出てるのを見て記憶したんだと思う。
チャールズ・ブロンソンとかなりカブるが、更に飄々として間の抜けた
愛嬌のある格好良さを持っていた。
出演映画ではっきり覚えてるのは『大脱走』で、チャールズ・ブロンソン
も出ているが、最後まで逃げ切ったのはジェームズだけだったと思う。
(いつからか俺には、印象に残った脇役の顔を覚えておく癖ができた。
印象に残るような俳優はまたどこかに必ず出てくるからだ。)
カートを知ったのはここ数年だ。もちろんニルバーナは知っていた。
正確にいうとニルバーナの"Smells Like Teen Spirit"だけは好きだった。
FMかPVかどっちが最初か忘れてしまったが、どちらにしてもそのイントロ
のギターリフを聞いた時から意識が反応した。すぐにこれは名曲だ思った
のを覚えている。
しかし同時にいろいろと抵抗感もあった。まずバンド名のニルバーナが
気に入らなかった。いかにもニューウェーブぽい名前で、さらに俺らの
世代で「涅槃」といったら、沖雅也の遺言『おやじ、涅槃で待つ』しか
思い出さない。おまけにアルバムジャケットは「ドル札に向かって泳ぐ
赤ん坊」っていうこれまたいかにも反商業主義でございますというよう
なもの。当然CDは買わなかった。
その後レンタル屋にCDを探しに行ったら『NEVERMIND』と『BLEACH』が
置いてあったが、『BLEACH』のジャケットを見てまた退いた。
黒く、ロン毛が髪を振り乱して演奏してるジャケット。。。メタルだ。
メタルはまったく聞かないのでためらったが、"Smells ..."みたいな
曲が他にもあるかもしれないと思い、とりあえず両方借りた。
しかし聞いてみると予想通り"Smells ..."に匹敵する曲は他になく、
"Ccme as you are"や"In bloom"も悪くはないが、いまいちだった。
『BLEACH』も含めてインパクトがあるのはメタル系の轟音で、それは
俺の守備範囲外にあるため、当時は"Smells ..."だけ聞いとけばいいやと
思ってそれ以上は聞かなかった。と同時に"長生きしねえな"とも思った。
なにか破滅型の雰囲気が漂っていた。まさか自殺するとは思わなかったが、
ドラッグ絡みか事故かで死ぬんじゃないかと思っていた。
私は、ニルバーナ断固支持でした。短くてインパクトのある曲を作るやつは断固支持でした。しかもフェミニスト。というか、最初に出たとき、やられた、俺が作ろうとしてたサウンドだ!と思ったんですよね。いい曲を聴くといつもそう思うんですけど(笑)。
ちなみにニルバーナはメタル系ではなくて、アンチメタル系。私の嫌いだったガンズアンローゼスへの対抗としてでてきたんですよね。後、彼が死んだのは、実際は、金儲けを目指して、過密スケジュールにやられたからではないでしょうか。ディランみたいに、事故にでも会って強引に休養させられれば良かったんですけどね。
ニルバーナが嫌ってたのは80年代からのLAメタルとか
脳天気なアメリカンハードロックですよね?
ニルバーナのギターのディストーションとあのドラムはメタルはですよ。
パンクとメタルの融合なのかもしれないけど、
その辺はぜんぜんわからないんで。